ケーススタディ2-4

Cl:目の前に女の子がいると、頭が真っ白になるんです。だから会話が続かなくて、嫌われてしまうんです。

Co: 女の子といると、言葉が出てこないと。

〜〜中略〜〜

こうしてやりとりを続けるうちに、Bさんは次のような事情を持っていることが分かってきました。

  • 全ての女の子に対してうまく話せないわけではない。少しでも気になっていて恋愛対象になっている女の子に対してだけうまく話せない
  • 中学生の頃に女の子に告白したが、振られてしまった経験がある。以降女の子に告白したことはない
  • 少しでも上手く話せないと、嫌われてしまうという思い込みがある。そのため最近はそもそも女の子を避けるようになっている
  • 本当は上手く話して女の子と仲良くなりたいと思っている
  • 家庭では、母親が自分が小学生の頃に亡くなっていて、父親に育てられた。周囲に母親代わりの女性はいなかった
  • 周囲のみんなは上手く話せているのに、自分だけがおかしいのではないかと思っている。性体験もない

 

これらの情報の中で、初回面接は終わりを迎えようとしています。どのような対応を取りますか?

① 苦手を解決すればいいので、「次回から女の子と話すためのトレーニングをしましょう」と伝え、カウンセリングで練習することを薦める
② 家庭の事情によって、パーソナリティの面で女性恐怖が生まれている可能性があることを伝え、残りの時間をその分析に費やす
③ 上手く話せない=嫌われる という考えは非合理的であることを伝え、上手く話せなくても嫌われるとは限らないのだから当たってくだけることを繰り返すべきと伝える