②家庭の事情によって、パーソナリティの面で女性恐怖が生まれている可能性があることを伝え、残りの時間をその分析に費やす
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Co:…というわけで、幼少期の家庭の事情がBさんを女性を遠い存在と思うようになったのかもしれません。
Cl:やっぱり、僕に問題があるんですね。女の子と話すなんて、なんだか僕には一生無理なことのように思えてきました。
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解説
これは精神分析的なアプローチで、幼少期のトラウマが現在の状態に影響しているという考え方です。こういった分析が的確で、より深いところまで知るには必要なケースもあります。
一方今回のパターンは、情報量が少なく人格そのものを深堀しないと問題解決につながらないようなケースとは断定できません。可能性が高くない場合、現時点でクライアントに伝えることで本来人格まで疑う必要もなかったのに、「そのようなトラウマのせいで人格が曲がってしまったのだ」というように考えるようになり、症状をかえって悪化させる危険性もあります。
幼少期の体験を探って人格を探る場合など精神分析的アプローチを取る場合は、やみくもに解釈をすることなくより多くの情報を探るようにするべきです。