心理テストの活用

前ページで見たように、心理テストを活用する際には、その他種々の妥当性を様々な角度から検証します。

これは心理テストを利用する際に非常に大切なポイントです。これまでの分析的カウンセリングに比べ、科学的、統計的アプローチを多用するため感覚的にはわかりにくいことですが、個別の面談ではなく組織の採用・教育にかかわる場面では特に有用な考え方です。

統計学になじむ必要もありますので、実務に入る前に統計についての基本的知識を身につけていくことも望まれます。

また、これまで見てきた通り心理テストの結果は100%信頼に足るものではありません。それをよく理解した上で、複数の心理テストを行うことで全体像を見るようにしたり、結果にはブレがあることを伝えるため、テストの結果を数値ではなくおおまかな特徴として伝えるなどの工夫が必要になります。

心理テストは、上手に活用すればコスト・時間などの面でメリットが多い

心理テストは、上手に活用すればコスト・時間などの面でメリットが多い

的確に使えば、心理テストは効率的にクライアントの特徴を掴むツールになります。上手に活用していきましょう。